2015年8月29日土曜日

萩カワセミクラブ2015年8月例会 きらら浜自然観察公園の観察・勉強会3,729歩


2015年8月22日(土)晴れ、9名参加。



きらら浜自然観察公園のヒヌマイトトンボの生態勉強会&探鳥会 
 
 
 
 山口市阿知須の山口県立きらら浜自然観察公園で 「ヒヌマイトトンボ」 の勉強会。絶滅危惧種のヒヌマイトトンボとベッコウトンボの生息する全国でもとても珍しい地域です。同園の渡邉徹レンジャー講義の後に生息地のヨシ原・淡水地へ、。7月下旬までが生息期でヒヌマイトトンボは留守でしたが、珍しいヒクイナの歓迎飛行とタイワンウチワヤンマ撮影などで充実。盛夏にも関わらず野鳥も22種観察、あまりの暑さに早々に鳥合わせをして撤退しました。
 
検索 ⇒ きらら浜自然観察公園
 
きらら浜自然観察公園 バンフレット(表)

同上 パンフレット(ウラ)

勉強会資料




【探鳥会で観察できた野鳥 22種】
オオヨシキリ、カイツブリ、キジバト、ヒヨドリ、トビ、セッカ、ヒドリガモ、ダイサギ、ダイゼン、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオアカ、ツバメ、ヒクイナ、ミサゴ、カワウ、アオサギ、アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、カルガモ、バン。


『トンボ』
ムスジイトトンボ、ウズバキトンボ、ショウトンボ、タイワンウチワヤンマ、アオモンイトトンボ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、コフキトンボ。

『その他』
キアゲハ「チョウ」、アカテガニ「カニ」。



◇きらら浜自然観察公園レクチャールーム 「ヒヌマイトトンボ勉強会」
 大きさ30mm以下で一般的に汽水域のヨシ原に6月下旬から7月下旬に棲む、和名の由来は茨城県・涸沼(ヒヌマ)で発見された事による。絶滅危惧種のベッコウトンボと共に同地で弱い物同士が生息。通常は汽水域のヨシ原に生息するが、きらら浜自然観察公園では淡水池のヨシ原に生息、なぜか同園の汽水域にはいない?。
ベッコウトンボ (勉強会資料)

ヒヌマイトトンボ・オス成熟 (勉強会資料)

同上・メス成熟 (同上)

同上・メス同色型交尾 (同上)。 メス同色は西日本ほど多く、約半数の年もある


◇同園ヨシ原・淡水池の観察 「ヒヌマイトトンボ生息地」
 天敵のアオモンイトトンボを避けてヨシの密生した所に生息、滞在は7月下旬までで今は不在、ベッコウトンボや多くのトンボの生息地です。
タイワンウチワヤンマとウズバキトンボをスコープを使った写真撮影、ピント合わせに難儀した。
ヒヌマイトトンボ生息地 ヨシ原・淡水池の観察路よりに生息

ヨシ原・淡水池 (勉強会資料) 

タイワンウチワヤンマ

ウスバキトンボ


◇きらら浜自然観察公園の情報。
《公園紹介》  ここは渡り鳥の交差点です。 「 同公園パンフレット抜粋」
 この公園は、きらら浜に生息する野鳥を中心とした、たくさんの生き物とその自然環境を守りながら、だれでも身近に自然を観察し、ふれあい親しむことができる公園です。
淡水池、ヨシ原、干潟、汽水域、樹林地という5つの自然環境をもつフィールドと、自然観察や自然学習の拠点となるビジターセンターや観察展望棟などの施設が整っています。
日本野鳥の会の書籍など販売、フィールドガイド 日本の野鳥(増補改訂新版 )を購入してお勉強?。
観察ホール、干潟が良く観える
干潟にダイゼンが一人(一羽)ぼっち


杭上のダイゼン。杭が3年で腐り、塩ビ菅に改修

淡水地、親離れしたカイツブリ幼鳥が一羽のみ

今年6月発行の最新版、税抜き3,800円


◇きらら浜自然観察公園周辺。
 山口きらら博記念公園は8月2日(日)まで第23回世界スカウトジャンボリー、33,000人のテント生活で大盛況。今日は同公園・野外音楽会(WILD BUNCH FAST 2015)で大渋滞のとばっちり、探鳥会とは違い若い人達だらけ。
第23回世界スカウトジャンボリー会場、撤去作業中のハブテント

同上、テント村

山口きらら博記念公園、野外音楽会で一方向のみ大渋滞
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2015年8月23日日曜日

下見:山口西京ウオーキング協会2015年10月例会 美祢の太古と伊佐市幕末歴史巡り 参加報告


下見:2015年8月11日(火)晴れ、一般向、約10㎞、参加3名。



美祢の太古と伊佐市(いさいち)幕末歴史巡り
見学:美祢市歴史民俗資料館(化石、大嶺炭田)・化石館(サイの臼歯)と幕末伊佐巡り
 
 
 JR美祢線の待ち時間を有効利用ウオーク、美祢市歴史民俗資料館と化石館の見学・勉強、幕末・現代の伊佐巡り。 美祢市街を古代から、近代の旧街道などの史跡と現代のセメント工場の盛衰など観て周りました。
参考:JR美祢線・美祢駅発(厚狭駅方面) 10時33分、12時40分、14時38分。

お知らせ:本番は2015年10月4日(日)、スタート・ゴール JR美祢線・美祢駅。
      詳しくは、  検索 ⇒ 山口県ウオーキング協会だより2015年10月号
美祢市歴史民俗資料館・チケット加工  左:伊佐セメント工場発掘のヤベオオツノシカ

美祢市化石館・チケット加工  
伊佐市(いさいち)図面 「大田・絵堂戦役 巡検ガイドブック抜粋」

 

 【コースタイム】
スタート・JR美祢駅9:20~厚狭川・吉則橋西橋詰9:22~厚狭川・美祢大橋9:25~美祢市役所P9:26~見学・美祢市歴史民俗資料館(入館料100円)9:28/46~R316号(R435号)・国行交差点9:50~「R435号」~伊佐川・坪見橋9:58~R435号分れ・桜ヶ丘交差点10:02~「旧435号」~友善塾跡・代官玉木文之進10:06/08~伊佐近隣公園「トイレ休憩」10:13/16~お堂10:19/23~R435号合流・北川交差点10:28~R435号分れ・旧街道を引き返す10:32~綺麗なレンガ塀10:33~祇園神社10:37~恵美須神社「伊佐の十七夜」10:47~就年寺10:49~奇兵隊本陣跡・軍監山県狂介(有朋)10:51/52~諸隊・二卿宿泊地?~旧伊佐郵便局10:56~右折10:58~伊佐宰判勘場跡「伊佐セメント工場内」10:59/11:03~引き返し右折11:04~伊佐川・上坪見橋11:10~元JR引き込み線(国行第2踏切)伊佐セメント工場11:10~旧道分れ右折11:17~西宗寺前11:20~長ヶ坪公会堂前11:23~彦山竹林公園11:27/34~「R316号」~元JR引き込み線(長ケ坪第2踏切)伊佐セメント工場11:37~R316号(R435号)国行交差点右折11:38~「R435号」~見学・美祢市化石館(入館料100円)11:40/56~美祢消防署前11:58~マルワ美祢店前12:00~JR美祢駅12:03。
 
 

◇美祢市役所周辺。
 JR美祢線・美祢駅で新設の観光案内所参観後にスタート、春は桜の名所の厚狭川堤防から美祢市役所を経て美祢市立歴史民俗資料館へ向う。 
JR美祢駅

 
厚狭川・美祢大橋から、上流の吉則橋を望む。桜の名所です

 
美祢市役所

 
ジオパーク申請中、指定真近です

 

 
◇美祢市歴史民俗資料館。
夏休み中の館内は化石教室参加の家族連れで混雑、各回20名募集で事前申込必要です
 伊佐売薬資料。町の南の真言宗南原寺の修験道が起源、 富山売薬と同じく一年ごとに各家を周り、置き薬の使用分を集金して補充する方法。漢方薬などの規制が厳しくなり、昭和18年(1943年)幕を閉じました。
 維新の志士資料展。明治維新の序章「大田・絵堂の戦い」の前哨として、河原宿と伊佐市(いさいち)に奇兵隊などの諸隊が駐屯しました。 関係の深い伊藤博文、井上馨、杉孫七郎、山縣有朋を展示。
 大嶺炭田。長門無煙炭鉱㈱が明治30年(1897年)創業、明治37年(1904年)海軍省に移管して連合艦隊の海軍練炭(無煙炭)として活躍。遷り変りをしながら昭和14年(1939年)の最盛期には一万人の炭住街になりましたが、昭和46年(1971年)に閉山しました。
約30年前、麦川の炭住街は映画「青春の門」のロケ地、地元の皆さんがエキストラで大勢出演。
美祢市歴史民俗資料館
 
同上、伊佐売薬資料
 
同上、維新の志士資料展。山県有朋公など
 
同上、大嶺炭田
 
 
◇新旧のR435号沿い。
 史跡 友善塾跡。命名した玉木文之進は萩松本村椎原新道の自宅で「松下村塾」を創設、二代目は久保五郎左衛門、三代目が「世界遺産 松下村塾」の吉田松陰先生で甥にあたります。 
史跡 友善塾跡
 
伊佐近隣公園、トイレ休憩
 
お堂
 
旧街道を西へ引き返す、中央道路上の赤い橋は宇部興産専用道路
 
 
◇旧街道散策。
 恵美須神社。伊佐市の市頭にあり地元の繁栄を願う社、昔は「伊佐の十七夜」8月17日・18日に踊り舞台の山車が出る、伊佐の最大のお祭りでした。
綺麗なレンガ塀、赤白煙突は宇部マテリアルズ
 
祇園神社
 
恵美須神社 「伊佐の十七夜」
 
就年寺(しゅねんじ)、来た道を振り返る
 
 
◇奇兵隊本陣跡。
 大田・絵堂の戦いの前哨、奇兵隊軍監の山県狂介(有朋)が止宿。池田邸には三条西季知・四条隆謌の二卿が宿営、諸隊が分散して止宿しました。
奇兵隊本陣跡
 
同上
 
同上
 
 
◇旧街道と伊佐宰判跡。
 伊佐宰判跡。現在は宇部興産㈱伊佐セメント工場の中で標識などありません、明和(1765年)に設置され安永(1774年)に廃止されました。
 宇部興産㈱伊佐セメント工場の3鉱区(伊佐、丸山、雨乞)を要する、1千万t生産量する国内屈指の石灰石鉱山。宇部興産専用道路約30kmをダブルストレラー(70・80屯積、38台)で宇部セメント工場へ運搬、復路は自家発電用の石炭を運び余剰電力を売電しています。
旧伊佐郵便局
 
宇部興産 伊佐セメント工場
 
同上、伊佐宰判跡を望む
 
旧街道
 
 
◇元JR引き込み線(国行第2県道踏切)伊佐セメント工場。
 引き込み線は平成25年(2013年)12に廃止、JR美祢線・美祢駅(旧吉則駅)からの約3㎞の専用線でした。
 美祢線は大嶺炭田の石炭を厚狭駅に運ぶ為に敷設され、後に吉則駅(現、美祢駅)を経て正明市駅(現、長門市駅)まで全通しました。
国行第2県道踏切、伊佐川・上坪見橋東橋詰より望む
 
同上、伊佐セメント工場方面を望む
 
同上、JR美祢駅(旧吉則駅)方面を望む
 
 
◇山麓の道。
 宇部興産㈱伊佐セメント工場の西側山麓の山道を巡る、美祢市街の展望が望める。 
伊佐の町を振り返る
 
西宗寺
 
山麓の高台から、JR美祢駅方面を望む
 
長ヶ坪坪公会堂前、山裾の道を彦山竹林公園へ
 
 
◇彦山(ひこやま)竹林公園。
 R316号沿いの長ケ坪にあり、公園整備中でトイレ休憩のみ。
彦山竹林公園、残念ながら進入禁止
 
同上、トイレ休憩
 
同上、R316号の案内標識。国行交差点方面を望む
 
 
◇元 JR引き込み線(長ケ坪第2踏切 )伊佐セメント工場。
 R316号の道路上で踏切は廃止中、R435号との国行(くにぎょう)交差点そば。
長ケ坪第2踏切、国行交差点を望む
 
同上、伊佐セメント工場方面を望む
 
同上、JR美祢駅(旧吉則駅)方面を望む
 
 
◇美祢市化石館。
 せきつい動物・アンモナイト・昆虫の3つがテーマ。伊佐セメント工場で発掘された「サイの臼歯」、幾千万年前の 情景が浮かぶ様に感じられました。また、大型化石群は圧巻です。
美祢市化石館、右はアンモナイト像
 
同上、アンモナイトを食べた動物
 
同上、1~7万年前の石灰岩台地の哺乳類
 
同上、伊佐セメント工場で発掘 「サイの臼歯」
 
 
◇JR美祢駅周辺。
 日曜日は付近の飲食店は御休みです、帰路のJR美祢線の昼食など確保はマルワ美祢店で。
マルワ美祢店、弁当・寿し・飲料など
 
JR美祢駅前の案内板
 
美祢市観光マップ